中古ピアノ販売・ピアノ買取・ピアノ修理調律 クラビアハウス

                       ※下記の写真は全て買付に出向いた際に、直接撮った物です。





ピアノ買付の模様その2
LONDON編



丁度渡英(買い付け)のタイミングにLONDON在住の知人(調律師)S様よりBECHSTEINのグランドピアノを手放したい(売りたい)方をご紹介くださいまして、
現物を見に行くこととしました。




夕方S様の指定された待ち合わせ場所、HIGHGATE Stationに、ロンドンの中心部より地下鉄Northem Lineにて向かいます。










エスカレーター、
立ち止まる人は右側です。



駅に着きました。









時間があったので反対側の出口から階段を昇って、街の様子を観てみました。


待ち合わせ側の出口で、ここから車で少し行ったところです。




1906年頃のモデルA。今迄本当に数多く、このピアノは見て来ましたので、当社としては得意とするところです。



早速チェックさせてもらいます。





すぐさまピンブロック(チューニングピン板)とフレームにクラックが入っているのを発見(まず、始めにチェックする部分)した為、結果的にお断りさせて頂く事としました。
楽器なので当然音の良し悪しは重要なことなんですが、それよりも生命に関わる根幹部分に病気(ダメージ)がないかを見極める方が優先順位として上になり、この場合には何時か調律が保たなくなる可能性を秘めております。
音の鳴りと伸びは申し分無く、アクションと鍵盤の状態もとても良い為に本当に残念です。
ただ差し当たり現時点では演奏には問題ない為に個人的に何方かに譲って、このまま使用可能な限り弾けば良いのではと提案しました。







このピアノは以前に修理してあり、その直し方などを参考(勉強)にしたい為にせっかく来たこともあり、時間を頂きまして見せてもらいました。
チューニングピン交換、弦張替、響板修理などがしてあります。


本皮。

以前の修理の時にでもbleach(漂白)した様で鍵盤(象牙)もかなりきれいです。





オリジナル(原型)アクションだと思われ、ここまで状態が良いのも珍しいです。
メーカーはSchwander社でフレンジに刻印があります。同時期にRanger社製もよく見受けます。

見終わって外に出ましたら、すっかり暗くなっていました。



12月であるため、ロンドン市内にはイルミネーションが灯っていました。


今回で紹介及びご案内下さいましたS様と我々とで夕食です。
この度は大変お世話になりました。またどうぞ宜しくお願い致します。



その3へ続く・・・




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