中古ピアノ販売・ピアノ買取・ピアノ修理調律 クラビアハウス

※下記の写真は全て買付に出向いた際に、直接撮った物です。
※メールの内容は、読めないように消した部分があります。





ピアノ買付の模様その3
WITONY TOWN編



顔だけは互いに知っていた業者(Je氏)と、全く初めて行う取引の経過です。

Londonのとある場所にてJe氏と出会った際に、「小型のベーゼンドルファーのグランドピアノに興味はありませんか?」と話を持ちかけられ、価格及び詳細をメールにてお願いしますと名刺(アドレス)を渡しておきましたところ、次の日の夜に下記のメールが届きました。
私は、そもそも英語の読み書きなど僅かしか出来ない為に下記の受信メールを100%理解できる訳でも無く、辞書片手にどうにか取引を進めていきます。

状態が良く1980年中頃にハンマーと弦の交換をしてあるとの事です。
価格はEU以外の販売の為に免税(VAT)にての提示です。
ピアノは金曜日にJe氏の工房に届くとの事で、写真を送ってくれるといってきましたが
その日に現物を見れないかと返信してみました。
わざわざ英国まで来ていますので、画像だけで仕入れるわけはありません。







「Welcome」とのことで、現物を見に行く事にします。。



土曜日の午前中には日本へ戻るために、ピアノの到着時間を聞きました。





午前10時頃にピアノが届くとのことと、London Paddington駅からOxford駅経由で、
バスにてWitneyの街までの行き方を教えてくれるメールが来ました。

今迄にもOxfordには何度か行っていますがWitneyは初めてです。直線距離にすれば
Londonから100km少々なので、そう遠くは無いのですが、
現地でのピアノチェックと往復の移動時間など足すと全部で半日くらいはかかりそうです。

初回のメール内にも有りますが、ピアノの状態や交換した部品の事等を書いてくれます。
取引が始まってから分かったのですが、彼はPiano technician(調律師)でした。
他の業者も聞いた事に関しては教えてくれますが、普通そこまで親切に書いてくれません。
とても信頼できるそうな業者です。












Je氏の指示通りにoxford駅にてバスに乗り換えます。バスの運転手さんにWitneyのmarket Squareのバス停に着いたら教えて下さいと言って乗り込みます。バスを降りて道を渡ったとこに待ち合わせのBarclays Bankがあり、写真はそのバス停付近のもので、この辺も観光地として有名なコッツウォルズ地方に含まれのかは分かりませんが、ライムストーンの建物が多く、かわいらしい町です。
ここからJe氏に電話をして迎えに来てもらい、車で15分位行った人里離れたところにshowroom/workshopがありました。












Je氏のworkshop(工房)にて早速ピアノ(Bösendorfer)の状態をチェックさせてもらいます。メールで聞いていた様に修理してあり「generally good condition]と正にその通りでした。
音の方も小さなサイズですが鳴りは十分すぎるものです。
唯一売り物にするうえで問題となることは、外装に小さなキズが点在することでした。
日本までの輸送や塗装を含む修理コストなどトータルで考えて、Je氏の価格で採算が取れる為に仕入れることでお願いしました。

尚、showroomに出す前のSteinwayのModelSが2台あり、こちらも卸売り出来るとのことなのでピアンをチェックさせてもらいました。価格的には両方仕入れても良かったんですが年数の新しい方は音の伸びが悪い箇所があり、1台だけにしました。仕入れた方はやはりハンマー交換が過去にしてあり、その後の消耗は僅かなものでした。
今回、渡英の直前に、あるお客様からSteinwayを購入されたいとの相談を丁度受けていまして、日本円が強い時期(この時は)ということも手伝って、何とかその予算内に入りそうなものでした。
結局、今回Je氏からは2台を仕入れる事とし、支払い方法と運送(ロンドンまで)の手配をどちらがするか等を決めるところまで話を進めました。

































仕入れなかった方の Model S。

Londonのホテルに戻ったら、
下記のメールにinvoices(送り状)が添付されて届いていました。




日本に戻り、銀行から送金したことを伝えました。



Je氏より、入金確認が出来たとの事と
EU以外に販売し(持ち出し)たので、その証明書が欲しいと言っています。
彼は20%のVAT(消費税)を免除したいのです。英国の輸出通関業者に、
その書類をJe氏に送る様に、こちらから指示します。取引先によって、この書類を
要求してこないところも有り様々です。






ピアノの輸入通関などが終わり運送業者に当社工房まで運んでもらい、これから開梱するところです。
Je氏とは全く初めての取引でしたが、この様に全てが無事に事が運びました。









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