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 消音取付(サイレント取付)
 各社取り扱いしております。
 現在当社ではコルグ製、ヤマハ製の消音機を取り扱っております。各ユニットの特色等、お問い合わせ下さい。
 グランドピアノ専用消音ユニット取り付け
消音ユニットの詳しい機能については、(株)コルグさんのホームページをご覧下さい。
Q&Aのページに詳しく書いてあります。
「コルグ・ハイブリッド・ピアノ」
(別ウィンドウで開きます)

 取付と調整について
 丁寧な取付をモットーとしております。
 取付後、生音での弾き易さと取付した事により違和感を感じさせない為には取付前の準備作業(アクションや鍵盤の調整)とユニットパーツの組付けをいかに丁寧にするかに尽きます。
 本来の調整寸度になるべく近くなる様心掛けて作業をしますので、時間もそれなりにかかります。トータル7〜12時間位です。
 下記のピアノをご使用の方へ
 当社にて取付した実例が有りますのでご相談下さい。
 YUA、UX5、UX500系、W201系、W202系のクィックリターンアクションのピアノ → 一部の加工により取付が可能です。  加工例

*同業及び調律師さんへ  アクションを持込みしていただければ加工承りますので、お問い合わせください。

 U2系や2本ペダルのピアノにも取付可能です。
 取付及び調整の進行
 メーカー取付マニュアルに記されている点検と調整などの準備作業からです。
始めに内部掃除をしながらサビ、消耗の度合いなども同時に目を通します。
アクションの状態をチェックしている所です。

スティック(周動不良)や、虫喰い、スプリングの折れ、コード切れといった事が無いか見ます。


アクション部分、ネジの増し締めです。ネジは300ヶ所以上有ります。先々緩みがこないようにします。


鍵盤がスムーズに動くかどうかチェックして、動きの悪い所は写真のように専用工具で調整します。
ここまでは簡単です。この先の調整作業に時間が掛かります。




白鍵の上面に定規(アルミ製)を当ててそれぞれの高さを揃えます。
キーセンサーと干渉する下面を平らにする為です。

写真のように鍵盤中央部分のピンに入っている丸い紙を入れる又は抜くといった事で高さを変え(揃え)ます。

白鍵ならしという作業です。




次は黒鍵ならしです。白鍵上面から消音メーカーさんの指定の高さにします。白鍵同様紙で調整します。




次は白鍵のストローク(上下運動量)を揃える作業で、写真のように木製のブロック状の物(写真では10mm厚の物です)で押し下げた時、隣りの鍵盤とブロックの上面が同じ高さになるようにします。

ここでも丸い紙の出し入れ(今度は手前側のピン)により調整(深さを揃える)します。

この作業は白鍵あがきといいます。




ハンマーが打弦した直後の静止位置を揃える作業で、黒鍵の深さも同時に調整して行きます。

ハンマーストップ又はバックストップといった作業名で、写真では弦から18mmで止まる様にした所です。

ここもメーカーさんからの指定値にします。


写真では何をしている所かわからないと思いますが、スプーンのかかりと言う作業名で鍵盤を押した時にダンパーフェルトが上がる(弦から離れる)タイミングをメーカーさんの指定値に揃える作業です。
最後にペダルのチェックです。
ここからユニットパーツの取付となり、どのメーカーの物でも大方3時間以内で終わります。(加工作業の多い場合以外)


アクションに消音バー(ハンマーが弦に当たる手前で止める物)を取付した所です。

ハンマーが弦の手前でいかに均等に止まるかにより生音で弾く時に大きく影響する為、組付時に手間を要します。

スペーサーを出したり入れたり時にはブラケットを薄くする為ディスクサンダーで削る事もあります。
音源ボックスを取付しています。


キーセンサーを取付して高さ(鍵盤からの距離)を設定しています。
ペダルセンサーの取付です。
最後に発音チェックをして終わりです。