YAMAHA グランドピアノ G2 1955年頃製



H19年8月 横浜市K様
修理ご依頼ありがとうございました。

当社にてアップライトピアノをお買い上げいただいたお客様からのご相談で、以前から使用している古いグランドピアノの音とタッチを回復させたいとのことでした。実際にピアノを拝見したところ、ハンマーフェルトの消耗はかなりなもので高音部分はほとんど肉厚が無く中から木が出そうでした。こうなると音の強弱はつかず本来の音とはかけ離れてしまいます。ローラー部分も減りと変形が激しく、ピアニッシモのコントロール性が非常に悪くなります。フレームや弦には変色、僅かな錆などもありましたが、どれも音には影響のない範囲だったのでお客様とご相談の上、手はつけませんでした。当社にあった同サイズでオーバーホール済(ハンマー交換や弦貼替他)のピアノを参考までにご指弾いただいき、修理内容の説明をさせて頂きました。




修理明細 
調律 1回
アクション部分 ハンマー(レンナー製)及びシャンク交換
アクション部分に潤滑剤塗布
鍵盤部分 フロント、バランス キーブッシングクロス部分貼替
キーピン磨き
整調 2名でお客様宅にて1日
 ペダル関係 ペダルの雑音修理(ガタつきを修理)
 その他 整音
 運送料 ピアノ本体は持ち出しませんでした。
 修理代 \254,100- 
作業写真


ハンマー交換中です。
潤滑剤を塗布しているところです。